入居者の安否確認で管理会社が鍵を開ける時
入居者の家族が、安否を確かめてほしいと管理会社に依頼するケースがあります。
入居者と全く連絡がとれなくなってしまうと、遠く離れたところに住む家族は心配になってしまうでしょう。
特に昨今では孤独死のケースも増えているため、何か緊急事態が起こって連絡に出られないのかもしれません。
管理会社は入居者が持つ鍵の合鍵を持っています。
が、その合鍵で入居者の家の鍵を開けるのはおすすめできません。
管理会社が安否確認のためでも合鍵で開けてはいけないワケ
入居者が家で倒れている場合などはいいですが、普通に元気に暮らしている可能性も考えられますよね。
連絡がつかなかったのは、何か別の理由があっただけかもしれません。
そのような事情を考慮せず、管理会社が合鍵で入居者の家を開けると、事情を知らない入居者にとってはただの不法侵入です。
管理会社の人ということがすぐわかればいいですが、わからなければ、入居者にとってただの不審者ですよね。
トラブルのもとになってしまうため、安否確認のためといっても合鍵で開けてはいけないのです。
ではどうすればいいのでしょうか?
立ち会ってもらう
もし可能であれば、安否確認を依頼してきたご家族に立ち会ってもらいましょう。
そうすれば、鍵を開けた時に入居者が元気だとしても、怪しまれずに済みますよね。
安否確認しに来たと話せば納得でしょう。
しかし、依頼人が遠くに住んでいる、具合が悪くてすぐ外出できないなど、のっぴきならない事情があった際は、どうすればいいでしょうか。
警察に立ち会ってもらう
安否確認はもともと、大家さんや管理会社が独断でするべき行為ではありません。
依頼人が立ち会えるとしても、警察を通してから安否確認をしに行った方がいいでしょう。
また、もしご家族が立ち会えないのであれば、警察に立ち会ってもらうよう手配すればいいでしょう。
警察を通してするのが正式なルートなのです。