「車の鍵をなくしたかも!?」
会社や旅行、ちょっとした買い物などに行こうとして車を使おうと思ったら鍵がどこにもない。また、鍵をさしたままだったり車内に残したままだったりしてドアの鍵を閉めてしまったなど車の鍵に関するトラブルは多く存在します。特に急いで出かけなければならないときや、外で車の鍵をなくしたりすると焦ってあたふたしてしまいますよね。今回はそんな色々な状況で起こる車の鍵の紛失時に、どう対処すればいいかなどについて紹介していきます。
目次
あれ、ない!車の鍵がないときはどうすればいいの?
外での用事があって車で出かけようと思ったら、鍵がない。買い物などを終えて駐車場に戻って帰宅しようとしたら車の鍵が見つからないなど、どんな状況でも車の鍵がないと思った瞬間に焦って血の気が下がる思いですよね。そんなときは、まずは深呼吸をして無理やりにでも落ち着きましょう。そして、よく思いだしてみましょう。心当たりがある場所をくまなく探します。それでもどうしても見つからない場合は、家族に連絡して聞いてみましょう。思いがけず家族が持っている場合もあるものです。
また、外で車の鍵がなくなったと気づいた時も、車から降りた後の行動をよく思いだしてみましょう。そして、心当たりがある場所を探します。買い物や食事をした施設に戻って落し物がなかったか店員に聞いてみたり、自分が行った場所を辿って鍵が落ちてないか探したりします。それでもなかったら、取りあえず家族に連絡してみましょう。家族の声を聞くと落ち着きますし、もしかすると家族がスペア―キーを持っている可能性もあるからです。
車の鍵を完全になくしてしまったときの対処法
さまざまな状況のなか、鍵が見当たらなくなり、よく思いだしたり、心当たりを探してみたりした結果、完全に車の鍵をなくしてしまったことを理解したとします。その場合は特に急いでいないか、急いでいるかで対処の仕方が変わります。
特に急いでいない場合の対処の仕方!
車の鍵が見つからなくなり、特に大事な用で出かけようとしていた訳ではない場合や、キャンセルしても大丈夫な用事で、急いでいない場合は警察に届けましょう。最寄りの交番か警察署へ行って遺失届書いて出します。都道府県によっては電話でも遺失届を出せるところもあるようです。届には物品の欄がありますので、鍵の詳しい情報を記入しましょう。落とした可能性のある場所も詳しく書くと、なお良いです。もしかすると善意ある人が拾って警察に届けてくれるかもしれません。
また、すぐに車を使わない場合は、自分の車のディーラーに連絡をして鍵を新たに作成してもらうという方法もあります。ディーラーに鍵の作成と依頼すると、その車の純正のスペアキーが作れるという点では安心かもしれません。しかし、鍵のタイプによっては新しい鍵が届くまで数週間かかる場合もありますし、防犯機能がついた鍵をなくした場合はメーカーによっては10万円以上の料金を請求されることもあるのです。ディーラーに連絡するのは最終手段にして、まずは警察に届けて様子をみるのが良いでしょう。
急ぐ場合の対処法!
鍵をなくしてしまったことに気づき、すぐに車を使いたい場合や数日後にどうしても車を使いたいときは、鍵の業者に依頼しましょう。電話1本で駆けつけてくれ、鍵がない状態からでも鍵穴からスペアキーをその場で作ってくれます。ただし、業者によってはイモラビライザーキーなどの高度な鍵の作成には対応していない業者があります。来てもらう前に電話でよく確認することが大切です。また、車のメーカーや年式、グレードなども詳しく伝えることも忘れないようにしましょう。
鍵をなくしたときに、自身が入っている自動車保険に付帯されていることから、ロードサービスに頼もうと思う人もいるかもしれません。しかし、ロードサービスは基本的に鍵開けまでしか対応していなく、スペアキーの作成まで依頼すると、結局そのロードサービスと提携している鍵の業者を紹介されます。鍵をなくした場合は始めから鍵の業者に依頼することをおすすめします。鍵の業者に頼む場合は作業前に「運転免許証」と「車検証」の提示を求められますが、車検証が車の中にあり施錠されている場合はスペアキーが出来た後に確認もできますので、事前に車の中にあることを伝えることが大切です。
車のドアをインロックしてしまった!その時の対処法!
インロックとは、例えば、鍵を挿したままドアをロックしてしまったり、カバンに鍵を入れて、そのカバンを車の中に入れっぱなしでロックしてしまったりすることです。車の鍵をなくしてしまい、探してもないときに良く見るとインロックしてしまったという事例の方がもしかすると鍵自体をなくしてしまうよりも多いかもしれません。
とりあえずスペアキーを探そう!
例えば、自宅や家の近くの駐車場などで、インロックをしてしまった場合、自宅にスペアキーがあれば問題はすぐに解決します。また、自宅から離れた場所で車のインロックをしてしまった場合でも、誰か他の人が自分の車のスペアキーを持っていれば、取りに行くか持って来てもらうかをすれば、問題はすぐに解決します。ドアのインロックはスペアキーがあればすぐにでも問題は解決しますので、まずは落ち着いてスペアキーを手に入れる方法がないかを考えましょう。
ロードサービスの依頼する
車のドアをインロックしてしまい、スペアキーを手に入れる術がない場合は、ロードサービスに依頼する方法があります。その会社の会員であれば車のドアを開錠する作業は、ほとんどの場合無料となります。また、多くの人が自賠責保険以外にも任意で自動車保険に入っていることでしょう。その保険によってはロードサービスが無料で付帯されている場合がありますので、保険会社に電話して確認してみるのも良いです。
ロードサービスに頼む場合はデメリットとして、依頼してから到着するまで時間がかかるということがあります。1時間以上は待つことを覚悟しましょう。また、ドアの鍵を開ける作業は無料であっても、現場まで来るために必要になった燃料代や部品代、油脂代が別にかかる場合がありますので、頭に入れておく必要があります。さらに、作業時間が規定時間を超えた場合は、追加料金を取られることもあるので気をつけましょう。ちなみに会員でない場合は、作業料金などの他に、基本料金もとられてしまいます。
鍵業者に依頼する
車の鍵をインロックしてしまった場合、鍵の業者に依頼する方法もあります。鍵の業者に依頼するのもロードサービスと同じく電話一本で可能です。鍵の業者はロードサービスと違い、色んなエリアで行動していますのでロードサービスより格段に早く、運が良ければ5分ほどで到着することもあります。また、鍵の業者に頼むとロードサービスの非会員の場合にかかる料金より安く済む場合がありますので、落ち着いてよく調べてからどちらに依頼するかを決めましょう。ロードサービスに鍵開けを依頼するにしても鍵の業者に依頼するにしても、スムーズに作業できるように依頼するときに次の事を伝えておきましょう。
車のメーカーや車種
車の年式
車のグレード
現在の車のある位置(住所がわかれば住所も)
車の状態
鍵の種類
これらすべてを伝えることが理想ですが、わからない場合はわかる範囲で構わないので、できるだけ多くの情報を伝えることが大切です。
やってはいけないこと!
車のインナーロックをしてしまい、やってはいけないことは無理に自分で開けることです。針金や薄い金属の板をドアの窓ガラス部分から入れて、開けることは可能かもしれませんが、知識と技術がない人がおこなうと取り返しのつかないことになりかねません。その車種に合った金属板の工具が必要ですし、本来はドアや窓ガラスに傷がつかないようにエアウェッジという強度のあるゴム製の道具を入れて空気の力で膨らまし、隙間を作ってから工具を入れておこなうのです。
また、最近の車はドア部分の内部にコンピュータが入っている場合もあります。針金を入れてやみくもにガチャガチャすると配線が切れたりコンピュータ自体が壊れたりして、ドアごと変えなければならなくなる可能性もあるのです。鍵の業者でもコンピュータが入っていると思われる車には、こうした開け方はしません。
車の鍵の種類
ここからは車の鍵をなくしたときのために知って起きたいことを紹介します。まず、車の鍵には種類があります。
刻みキー
内溝キー
ウェーブキー
キーレスキー
スマートキー
イモビライザーキー
刻みキーとは、鍵の外側がギザギザしていて国産車に多く普及されている鍵です。家の鍵にもあるような一般的な鍵で、比較的簡単に作ることができます。内溝キーは鍵の内側に溝があるキーで、国産車にもありますが主に外国車に多いと言われています。ウェーブキーとは、鍵の内側の先端部に波のような刻みが入っている鍵です。内溝キーとウェーブキーは合鍵を作る際、専用機器が必要で刻みキーより高い技術も必要です。キーレスキーは、正式名はキーレスエントリーシステムと言われ、リモコン操作によってドアロックの開け閉めをしますが、エンジンを始動する時は鍵穴に鍵を挿して回します。
スマートキーは、正式名称はスマートエントリーシステムと言い、鍵をポケットなどに入れたままでもドアの開け閉めができ、エンジンを始動する時も鍵を挿す必要がありません。このタイプはリモコンが壊れたとしても予備の鍵が付いていますので、キーを挿してエンジンを始動させることも可能です。メーカーによってはインテリジェントキーシステムやシーレススタートシステムなどと言われています。キーレスキーやスマートキーは鍵の業者では鍵自体の作成は可能ですが、リモコン部分は対応していない場合が多いです。リモコン部分もなくしてしまった場合は、多くはディーラーへ相談することになります。
最後にイモビライザーキーですが、これは鍵の中にチップが埋め込まれていて鍵の形状が全く同じであっても、認識されたチップでないとエンジンがかかりません。車の鍵にイモライザーがあるかどうかは分解してみないとわかりませんが、車の窓に貼ってあるステッカーやインジケーターランプなどで判断できます。この鍵も作成時にイモビライザー専用の機械が必要になるため、業者によっては対応できない場合があります。
車の鍵の種類によって料金が変わる
前述したように車の鍵には多くの種類があります。車の鍵をなくしてしまって鍵の業者に鍵の作成を頼む場合は、その種類によって料金が変わってくるのです。一番低価格なのが刻みキーで、一番高価なのはイモビライザーキーとなります。平均的な値段は刻みキーが約1万5000円からとなり、イモビライザーキーの場合は全部で約5万円からとなります。
レンタカー車の鍵をなくしてしまったらどうするの?
車に乗る方法は自分で車を購入して乗る他に、レンタカー会社で車を借りて乗る方法もあります。レンタカーで借りた車の鍵をなくしてしまったらどうすればいいのでしょうか。まずはレンタカー会社に連絡をしましょう。一般的にはレンタカーを借りる時点で連絡先を教えてくれますが、車内にトラブル時の緊急連絡先が記載されている場合もあります。そして、状況を説明してレンタカー会社の指示に従いましょう。鍵の紛失は車の利用者の責任となってしますので、ある程度の損失は覚悟しておいた方が良いです。
状況によっては鍵の交換費用はもちろん、レンタカー会社のスタッフの出張費用やレッカー代金、移動に使用したタクシー代や宿泊費用も請求されることもあります。さらに後日ノンオペレーションチャージといってレンタカー返却後の鍵の交換にかかる日数の間、他のお客さんにレンタルできなかったという補償金も請求されることもあります。総額10万円以上請求されてしまうこともありますので、その点は覚悟をしましょう。レンタカーを借りたら鍵をなくさないように細心の注意が必要となります。
車の鍵の豆知識!
車の鍵の豆知識として、トランクの鍵をいうのは運転席や助手席に比べると開けやすいと言われています。ただし、鍵開けの知識と技術がない人が針金などを入れてガチャガチャ動かせば開くようなものではなく、あくまでも運転席や助手席に比べると鍵の内部が開きやすくなっているというだけのことです。もし、インロックをしてしまいロードサービスや鍵の業者などに頼み、運転席や助手席の鍵穴からピッキングで開けようとしていて、なかなか開かない場合はトランクの鍵をすすめてあげると良いでしょう。しかし、トランクから後部座席に入れるタイプの車でないと意味がありませんので、気を付けましょう。
車の鍵をなくさないためにどうする?
ここまで車の鍵をなくしたときの対処法などを紹介してきましたが、車の鍵をなくさないためにはどうしたら良いのでしょうか。まずはキーホルダーやキーケースにいれて、他の鍵と一緒にすることが大切です。鍵単体で持っているとそれだけ落とす可能性が高くなります。他の鍵を一緒にすることで鍵を確認する機会が増え、なくす可能性も低くなるのです。
次に、鍵の保管場所を決めることです。鍵の保管場所がしっかりと決まっていれば、自然と毎日鍵を確認することになり、鍵をなくすことが格段に減ります。最後にスペアキーを準備しておくことも大切です。1つ毎日使うカバンなどに入れておくと、出先で車の鍵をなくしてもとりあえずはすぐに対応できます。
車の鍵を無くしたときの対応まとめ
車だけに限らず鍵をなくすと実際に大変ですし、精神的にも落ち込みます。なくさないためには前述したような対策も大切ですが、絶対になくさないという意識が重要です。この意識のもと対策もすれば、まずなくすことはないでしょう。しかし、もしそれでもなくしてしまったら、ある程度の出費を覚悟し良い意味で開き直って落ち着いて対応しましょう。